150. クローズアップ・「水島の戦い〜平氏勝因は金環日食!?〜」 part15
さぁ、クローズアップシリーズ第一弾!
今回取り上げるのは、平安末期に源平合戦の一つとして行われた「水島の戦い」。マイナーですが、かなり面白いと思うので、ぜひ読んでみて下さい!
概要
以仁王や頼朝の挙兵や義仲の挙兵後、平氏が源氏に勝利した戦いは二つあります。
それは、頼朝挙兵後初陣となる富士川の戦いとこの水島の戦いです。
この水島の戦い、牛に火をつけて暴走させて平氏を壊滅させた倶利伽羅峠の戦い後木曾義仲が京都に入り、平氏の本拠地福原京を攻めるときに起こった海戦です。
戦況
平氏は、軍船同士をつなぎ合わせ、船上に板を渡すことにより、陣を構築した。源平両軍の船舶が接近し、互いに刀を鞘から抜いて、今にも白兵戦を始めようかという時、平氏の射手が義仲軍へ矢を浴びせかけて戦闘が開始した。平氏軍は船によく装備された馬を同乗させており、その軍馬とともに海岸まで泳いで上陸した。最終的に平氏軍は勝利し、義仲軍は足利義清・海野幸広の両大将や足利義長(義清の弟)、高梨高信、仁科盛家といった諸将を失い壊滅、京都へ敗走することになった。この勝利により平氏軍は勢力を回復し、再入京を企て摂津福原まで戻り、一ノ谷の戦いを迎えることとなる。
(Wikipediaより)
疑問
でも、よく考えてみて下さい
当時、世の情勢的に源氏に圧倒的に流れが吹いており、戦力や戦歴でも源氏の方が圧倒的に有利だったはず……
何故平氏が負けたのか?
当時平氏にあって源氏になかったもの
劣勢ながら戦に勝つからには敵(源氏)にあってこっち(平氏)にはなかったものがあるはず……
それは一体なんだ!?
それは……
公文書
ん???って感じですよね、おそらく……
戦に公文書が必要なのか?
キーマは現代でいう天体観測データ(経験則みたいな)
当時平氏は武家というよりも公家でありました。従って、やっていることは公家と同じようなこと。
その中に暦を作成する仕事を行っていたことがありました。つまり、天体を観測していたのです。
そしてそこには……
なんと金環日食について書いてあったのです!
つまり、平氏は事前にいつ金環日食が起こるかわかっていたのです。
光らない太陽
そして水島付近で源平合戦が行われている時、金環日食が起こりました。平氏は事前に金環日食について(存在自体を)知っていたのでそこまで驚くことはなかったようです。しかし、源氏は何も知らなく義仲軍は太陽が滅亡したように見え大混乱に陥ったそうです。
その隙をついた平氏は一気に攻めたて義仲軍を追いやったそうです。
自然現象を味方につけて勝利した平氏でしたが、今度は壇ノ浦の戦いで源義経に潮の流れの変化という自然現象につけ込まれ、滅亡へと繋がっていきます。
なかなか、面白いですよね。金環日食を味方につけて戦に勝利!
最後まで読んでいただきありがとうございました。よかったらいいねと読者になって下さい。よろしくお願いします。
それでは……