155. 歴史から学ぶ人間の悪い癖 第二弾 〜人間は同じ過ちを繰り返す〜 (終)
(2020年10月13日作成)
第一弾(139. 歴史から学ぶ人間の悪い癖〜人は追い詰められると実現不可能なことでさえ期待し希望を感じる〜 - U8Sefia)が思ってたより人気で注目記事五位以内に入ってしまったので、第二弾出すことにしました!
今回は
「人間は同じことを繰り返す」
です。
人間は学ぶ動物であると共に、忘れる動物です。つまり、同じ過ちを繰り返すのです。
歴史上に置いても人類は何度も同じことを繰り返しています。
今回はその例を見ていきましょう!
中国史
もう、夏王朝から現在まで同じことを繰り返していることは第一弾でも話しましたので省略。
以下参照↓↓↓(この記事は近代中国史しか書いてませんが…)
130. 同じことを繰り返す近代中国史 (私の歴史の記録書 part4) - U8Sefia
三陸地方の津波対策
時は江戸時代初期、当時の仙台藩の当主伊達政宗は東北地方であった地震と津波(1611年つまり東日本大震災から丁度400年前の出来事)による多大なる被害をうれて、少しでもその被害を小さくしようと非居住地域を設けた。(確か海岸線から約4キロだったかな?).
しかし月日が経つにつれ、その時の被害の教訓は風化してしまい、いつの間にかその地域に人が住むようになっていた。そして、現在へと繋がる。結果的にそれらの地域で3.11では多くの被害が出てしまった……
宗教紛争
あまり特定の宗教について批評はしたくないので事例だけ話しておきます(その後についてはご想像にお任せします)。
などなどこれ以上ないほど宗教紛争は繰り返されてます。
民族紛争
これも宗教紛争と同じように扱います。
これもこれ以上ないほど繰り返されてます。
人種差別
アメリカでは永遠の問題、これまでリンカーン(奴隷解放宣言は諸説ありますが一応事実は事実なので…)・キング牧師などが人種差別撤廃へと尽力を尽くしましたが、いずれも暗殺されてしまいました…。
欧米でも、近年イスラム圏からの移民の急増に伴い、過激なイスラム教徒によるテロが相次いでいる。
人種差別はやってはいけない、そう世界で言われているのに未だに起こってしまう現実(特にアメリカ)。
人間は一つにならないのでしょうか?
その他
他にもたくさんありますが、紹介は以上にしておきます。
歴史の本質・歴史の意義を突いた言葉
1985年西ドイツの大統領であるワイツゼッカー元大統領は、第2次世界大戦終結から40年の演説で次のような事を述べた。
“過去に目を閉ざす者は現在に対しても盲目になる”
これは歴史の本質、歴史の意義を端的に表した名言として語り継がれている。
なるほど、確かに我々は失敗をすれば反省し、その失敗から教訓を得て、同じ過ちを犯さぬよう努める。それは自分の未来をより明るく、建設的なものにしようとするためである。ただ未来を良くしようとしても、そもそも未来で何が起こるかは分からない。しかし、過去に何が起こったかを人は記憶し、記録している。だから過去に起こった事を学べば、少なくとも過去にあった失敗と同じ失敗は繰り返さないようにできる。自分だけでなく、周りの人間の失敗の話を聞けば更に多くの失敗経験から学び同じミスをしなくて済むだろう。これをより広範に、長いスパンで取り入れるようと考えると歴史から学ぼうという態度になるわけである。
つまるところ、歴史というのはいろんな人間の失敗談でもあるわけであるから、そこからいろいろな失敗を学ぶ事が出来れば、自分だけでなく、この社会もより良いものへとすることができるだろうという事なのだ。
単純にこれさえ理解すれば、人間は同じことは繰り返してこなかったはずだ。しかし、現実として歴史は繰り返される。学ぶことができる以上愚かな動物ではないのに…学ぼうとしないのではないか?
これから世界大戦が起こらないとは言い切れない。
いつになったら人間は気づき学ぶのだろうか?
それとも滅亡まで気付かないのだろうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。良かったらいいねや読者になって下さい。よろしくお願いします。
それでは……