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75. シャアのスペースノイド理論2(逆襲のシャア考察)(終)

今回は第二次ネオジオン抗争時代のシャアのスペースノイド理論

 

 

グリプス戦役でミネバを連れ出し亡命したシャアは、一年戦争と同じ状態である第一次ネオジオン抗争に参加する意義を感じられなかった。

しかし、エゥーゴに入ってわかったことがある。それは地球連邦政府は腐るに腐っていることだ。つまり、地球の人々に絶望したのだ。

いくらその人達に宇宙を感じさせようとしたが聞く耳持たず。

全ての戦争は地球連邦政府そのものにあるとし、これ以上の戦争を防ぐ為に地球を叩く、つまり地球を住めなくすることを考えたのです。

そして、戦争の準備を始めたのです。

 

 

ロンドベル隊に所属しているアムロはその間亡命したシャアを探すために木星圏を含めた全てのコロニーを調査した。しかし、コロニー側はそれに消極的だった。つまり、コロニー自体も地球にすでに信頼を失っていたのです。

 

 

そうして時を経て始まった第二次ネオジオン抗争。シャアの隕石落としは始まったのです。

映画にあるように5thルナのチベットのラサへの隕石落としは成功し、いよいよアクシズを落とそうとしたのです。

 

 

それを止めに来たのが、ロンドベル隊。

そこでアムロとシャアが対面するのでした。

 

アムロとシャアの戦闘中に次のようなセリフを言う。

シャア 「地球に残っている連中は、地球を汚染しているだけの人々だ。地球は人間のエゴ全部を飲み込めやしない。」
アムロ 「人間の知恵はそんなもんだって乗り越えられる!」
シャア 「ならば今すぐ愚民ども全てに叡智を授けて見ろ!」

アムロ 「世直しのこと、知らないんだな。革命はいつもインテリが始めるが、夢みたいな目標を持ってやるから、いつも過激なことしかやらない。しかし革命の後では、気高い革命の心だって官僚主義と大衆に飲み込まれていくから、インテリはそれを嫌って世間からも政治からも身を引いて世捨て人になる。」
シャア 「私は世直しなど考えていない。愚民どもにその才能を利用されている者が言うことか!」
アムロ 「貴様ほど急ぎ過ぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない!」
シャア 「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって地球を押し潰すのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し地球に対して贖罪しなければならん。アムロ、何でこれが解らん。それを解るんだよアムロ!」
アムロ 「解ってるよ!だから、世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろ!」

 

 

結果シャアは負けました。しかし、その思想は後世に受け継がれ、フルフロンタルやハサウェイノアへと伝わっていったのです。

 

 

[シャアの立場]

そもそもスペースノイドというのは弱者であり、崇高な志をもっていたシャアの父、ジオン・ズム・ダイクンはザビ家に殺されてしまう。さらに母のようにと愛していたララァアムロに心を揺らされてしまう。そしてララァはシャアを守ってアムロに殺されてしまう。この悲劇がハサウェイとチェーン、クェスによって繰り返されるのだが、アムロはダークサイドに落ちず、人類進化の可能性を優しさの光で示し、たかが石ころ一つガンダムで押し出してやる。と、光で連邦軍ジオン軍をつなぎ、モビルスーツたちがアクシズの落下進路を変え、シャアとアムロは行方不明になるというのが最後のシーンである。サザビーνガンダムに圧倒され、一方的にボコられているのでシャア=悪のようにとらえられがちだが、シャアが何もしなければアムロは腐った連邦の一兵卒で終わっていたし、人類進化の可能性も示せなかった。

シャアがアムロ、連邦に対して憎しみを抱くのは当然であり、人間に対して強い不信感を持っているのは明白である。崇高な父の志を現実にさせようと言うのは建前で、本当は何もかもに絶望して、怒りと悲しみでアクシズを地球におとすことによって滅茶苦茶にしたかったのであろう。サイコフレームの技術をチェーンを通してアムロに教えたのも、アムロに殺されたかったのかもしれない。

シャアは救われたのであろうか?果たしてアムロは正義だったのであろうか。EDテーマのTMNBEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)にメビウスの輪から抜け出せなくてという一節があるが、彼らの世界の人類は抜け出せたのだろうか?

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。良かったら読者になってください。よろしくお願いします。

 

 

では…