70. アムロとシャアに挟まれたカミーユ(ガンダム考察)
機動戦士ガンダム最終回では、シャアはキシリアザビを殺してその後、木星圏へと亡命します。一方、アムロはララァの言葉でホワイトベースのクルーと共にアバアウアークーを脱出。一年戦争が終わります。
その七年後を描いたのが、機動戦士ζガンダム。新たなるニュータイプ、カミーユビダンの上司はまさかのシャア。地球に降りた際にアムロと出会う。そこでのシャアとアムロの会話は、かなりのみもの。シャアはエゥーゴとティターンズの決着は宇宙でつけるということでアムロも宇宙に上がるように仕向けますが、ララァのショックから抜け出せていないのか宇宙に上がりませんでした。
百式の事故によりカミーユとシャアが二回目地球に降りた際はアムロはララァショックを克服しているようですが、アムロは宇宙に上がりませんでした。
この判断が、個人的にはカミーユを精神崩壊させてしまう。そして第二次ネオジオン抗争を描いた逆襲のシャアへとつながると思ってます。
何故なら、ζガンダムクライマックス。次々とエゥーゴのメンバーが死んでいったり(最終的にパイロットに関してはカミーユの幼なじみファを除いて全員死亡した。シャアは再び亡命)、ロザミアなどの強化人間かつ精神異常者などに惑わされてカミーユの精神は明らかにボロボロになっているにも関わらず、シャアはオールドタイプすぎてそんなことに気づいていません。結果、カミーユはシロッコを倒したと共に精神崩壊。
ここでもしアムロがいたら......
確かにカミーユよりはオールドタイプかもしれないアムロ。しかし、ニュータイプの、先駆者としてまたは一年戦争を戦い抜いた人として、カミーユが危うい状況に向かっていることに気づいて忠告していたかもしれない。
そして、カミーユの精神崩壊を防いでいたかもしれない。そして、シャアが連邦政府に絶望せず、第二次ネオジオン抗争は起こらなかったかもしれない。すべてカミーユの精神崩壊というニュータイプとしての失敗から始まった上記の出来事。(それほどカミーユはニュータイプの覚醒として周りから期待されていたのかもしれない)
シャアとアムロからニュータイプの意思を受けたカミーユ。自身は失敗しましたが、その意思はジュドーアーシタ(ダブルゼータガンダムの主人公)やブライトを通じたバナージリンクス(ユニコーンガンダムの主人公)やルナ(ナラタージュガンダムの主人公)にしっかりと受け継がれました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。良かったら読者になってください。よろしくお願いいたします。
では......